桜花の記憶 春を待つ兄弟

桜花の記憶 春を待つ兄弟

「ずっと……君が欲しかった、君は俺のものだ」。――明治の色街を舞台にした切なくも美しい、兄弟の物語。

明治時代――。夕霧は江戸の面影を残す色街唯一の男娼の大見世「白影楼」で、一、二を争う売れっ子の男娼。体を売る身でありながら気品に満ちた彼には、元華族との噂があった。そんな彼の上客が、『実桜の誓い』という小説で人気となった作家・佐橋馨を連れてくる。佐橋の顔を見た夕霧は、かつて満開の桜の下で見た、決して忘れることのできないある人物を思い出していた。「もしや佐橋は…」――。過酷な運命に翻弄され、別々の道を歩いてきた双子の兄弟、良馨と瑞樹が再び巡り会う。これは偶然なのか、それとも運命か? 美しくも残酷な色街を舞台にした、切ない兄弟の物語。

作品情報

  • レーベル
    エールブランシュ
  • 著者
  • イラスト
  • 配信日
    2019.08.01
  • 価格
    600円(税抜)
  • ジャンル
    BL小説

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