
可視 孤独な瞳は罪を視る
本当は、こうやって誰かと触れ合いたかった…。“視える”がゆえの孤独。愛と戦慄が交錯するミステリアスなラブストーリー。
リーエルには、自分がいる場所で過去に起こった出来事や、触れた人物の考えていることが視える、特殊な能力があった。ある日、勤務先に向かう彼は公園を通り過ぎる際に、男が少女の死体を引きずり、生け垣の陰に捨てる様を視た。そこは実際に死体遺棄現場だった。警察に連絡し、やってきた殺人課の刑事・チェスターに触れられたリーエルは、彼が自分を抱きしめ「大丈夫だよ」と優しく言う姿を視る……。本当は、ずっと、こうやって誰かと触れ合いたかった…。特殊な能力を身につけたゆえ、孤独を抱えたリーエルに訪れた久しぶりの出会い。そんな彼に忍び寄る、殺人者の魔の手。愛と戦慄が交錯する、ミステリアスなラブストーリー。