月の香り、陽のひかり

月の香り、陽のひかり

「僕は弱虫だからさ、今でも時々、泣きたいくらい彼女に会いたくなることがあるんだ」――幸せと悲しみを包む、まっすぐな愛。

海辺の町に住む大学生の陽は、今は亡き母の再婚相手であり、血の繋がらない父親である直人を男性として好きになっていた。ある日、自分に対する嫌悪感から、無意識のうちに海に入って溺れかけていたところを助けてくれた、東京からの旅行者・司と出会う。熱を出した司が診療所である陽の自宅に泊まっていた晩、陽は自分の気持ちを抑えきれずに父へ告白しようと、直人の部屋の前までいく。すると彼が母・月香の話を司に語っているのが聞こえてきた――片思いの恋、失恋、兄のように慕う人の死、そして突然の再会。幸せな日々が続くと思っていた……流れる時間の中で積み重ねられていく愛を綴った、感動の物語。

作品情報

  • レーベル
    その他
  • 著者
  • 配信日
    2012.03.01
  • 価格
    500円(税抜)
  • ジャンル
    小説

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